第32回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第32回 日本伝統俳句協会協会賞 「水の賦」田中 黎子 風の出て川底の春動きだす 園児らの一塊の春橋渡る 舟下る春炬燵乗せ棹歌のせ 芽柳の風の重さの少し揺れ 手を添ふる水の別れや流し雛 春風や水の三叉路向くベンチ 詩聖恋 […]

第31回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第31回 日本伝統俳句協会賞 「金魚飼ふ」和田和子 貰ひしは酔ひし勢ひ金魚飼ふ いたいけな命貰ひし金魚かな 寝不足や金魚迎へし夜の明けぬ 一人居に金魚二匹の加はりぬ 諦めてゐしが金魚を飼ふことに 古稀吾に土佐金といふ家族 […]

第30回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第30回 日本伝統俳句協会賞 「能登の揚げ浜塩田」宮下末子 塩田の千畳礁初凪げる 東雲に七つ島置く初明り 麗らかや塩田開き砂開き 春光の空へ気合の潮を撒く 春潮の桶に踏み込み撒く矜持 風光り撒き鏤める潮光る 塩田の砂の筋 […]

第29回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第29回 日本伝統俳句協会賞 「牧の初雪」安田豆作 広く散る花アカシヤの高さかな ぶつかつて来し牛虻の目の翠 牧に踏む土の匂ひや夕立晴 枝垂れがちなる白樺の晩夏かな 川幅を溢るるほどの赤蜻蛉 雲うごく刺さりさうなる三日月 […]

第28回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第28回 日本伝統俳句協会賞 「雪月花」介弘紀子 月光に花と化しゆく雪の精 風花を掬ひ上げたる月明り 青き星明りを纏ひ雪女郎 雪女共に夜遊び楽しまん はや別れ樹海へ消えし雪女 紅富士となりゆく雪の夜明けかな 富士よりの寒 […]