俳句入門講座-6

その六、調べを整える

俳句の起源は歌であり、歌は声に出してうたうものです。
出来上がった句を声に出して読み、言葉の響きや切れによる強弱も視野に入れて一句の調べに耳を傾けましょう。
自分の句を声に出して読む習慣をつけておくと、他の人の句を黙読したときにその調べを体感できるようになります。
五感をフルに使ってより感動する俳句を目指してください。

 

芭蕉の言葉

句調はずんば舌頭に千転せよ(『去来抄』)

俳句の調べを語るときに、良く引かれる芭蕉の言葉です。
句の調子が整わないときは、句を黙読するだけでなく声に出して読み、
文字通り舌の先で何度も転がして見よ、という意味なのです。