「朝顔」
八月の朝日を受けてラッパ型の可憐な花をいくつも咲かせるツル植物、
観賞用や小学校の教材などで親しみがある。
傍題……牽牛花
今月の選者
安田 豆作(やすだ まめさく)


日本伝統俳句協会常務理事・北海道支部長
ホトトギス・円虹・桑海
ホトトギス・円虹・桑海
帯広市民ラジオFMウイングの俳句番組・豆作の「のったり俳句ひねもーす」MC
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特選1
朝顔の日記手伝う夜勤明け三河三可
選評
多忙な子育て世代。
今朝の朝顔の様子を伝えながら、我が子との貴重なひととき。
今朝の朝顔の様子を伝えながら、我が子との貴重なひととき。
特選2
朝顔の隣へ向かふ蔓戻すNOGI
選評
大きな本葉を広げぐんぐん伸びる蔓は、巻きつくものを求め時にはお隣まで。
特選3
朝顔や陽は水平に射し込めり茗乃壱
選評
日の出をしっかり受け止めて一日が始まる、朝顔はやはり朝日がよく似合う。
佳作
朝顔の間に間に覗く子らの顔朱魚
朝顔の閉じてオフィスになお一人宇佐美好子
朝顔と一人暮しの始まりぬ沢拓庵
縦樋に朝顔咲ける二つ三つ鈴木古舟
朝顔の縋り付きたき頂芽かな椋本望生
朝顔や店の仕込みの出汁匂ふ中島 紺
柵超えて朝顔は空かき混ぜる浅井利考ひー
いきいきと子規の朝顔咲きつぎて伸瑚
朝顔や夜明けの色を留めけり古織沃
こぼれ種に咲きし朝顔そらの色杏乃みずな
あさがほのいろぼかしたる今朝の雨仁野薄荷
朝顔や夕べの雨を身の内に砂楽梨
朝顔の色の滲みし磨りガラス古織沃
盲目の祖母朝顔と体操す早
朝顔のつるの巻き取る未来かな木村隆夫
朝顔の閉じてオフィスになお一人宇佐美好子
朝顔と一人暮しの始まりぬ沢拓庵
縦樋に朝顔咲ける二つ三つ鈴木古舟
朝顔の縋り付きたき頂芽かな椋本望生
朝顔や店の仕込みの出汁匂ふ中島 紺
柵超えて朝顔は空かき混ぜる浅井利考ひー
いきいきと子規の朝顔咲きつぎて伸瑚
朝顔や夜明けの色を留めけり古織沃
こぼれ種に咲きし朝顔そらの色杏乃みずな
あさがほのいろぼかしたる今朝の雨仁野薄荷
朝顔や夕べの雨を身の内に砂楽梨
朝顔の色の滲みし磨りガラス古織沃
盲目の祖母朝顔と体操す早
朝顔のつるの巻き取る未来かな木村隆夫
気になる句
朝顔の露はほのめく紫に
季題を「露」から「朝顔」へ。
《添削例》 朝顔の濡れてほのめく紫に
《添削例》 朝顔の濡れてほのめく紫に
選者吟
いかやうに牛を引くのか牽牛花豆作
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