第35回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第35回 日本伝統俳句協会協会賞 阿波踊 勝村博 阿波踊ぞめき流るゝ駅に着く 灯されて踊の街の浮き上がる 待ち合はす茶房混み合ふ踊の夜 交差して踊子連でありにけり 踊場の繋ぐぞめきを出入かな 高張の失せ踊子の迷ひたる 踊 […]

第2回稲畑汀子賞

安原 葉 『明易』 に決定しました! 昨年、協会員の出版物を賞するために設立した「稲畑汀子賞」、その第2回授賞作は安原葉氏の『明易』に決定しました。氏は、1932年(昭和7)生れ。真宗大谷派紫雲山安浄寺住職、ホトトギス同 […]

第34回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第34回 日本伝統俳句協会協会賞 アルプス一万尺 内藤花六 炎天や槍と穂高を分かつ道 岩塊の矢印先は夏空へ 岩登る日盛呼吸のみ聞こゆ 水すべて汗となりけりテント負ふ 天水を命の水として登山 絶壁の赤き梯子や雲の峰 落石の […]

第33回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第33回 日本伝統俳句協会協会賞 「はつけよい」鈴木 風虎 松過ぎて両国渡る触れ太鼓 初場所や四股に封ずる悪鬼邪気 砂かぶり春著の袂庇ひつつ もうもうと巨体湯気立つ寒稽古 猫やなぎ走る相撲部柔道部 豆まきの華つややかに大 […]

第31回 日本伝統俳句協会賞・受賞作品紹介

第31回 日本伝統俳句協会賞 「金魚飼ふ」和田和子 貰ひしは酔ひし勢ひ金魚飼ふ いたいけな命貰ひし金魚かな 寝不足や金魚迎へし夜の明けぬ 一人居に金魚二匹の加はりぬ 諦めてゐしが金魚を飼ふことに 古稀吾に土佐金といふ家族 […]