4月の投句箱

「日永」 稽古会などで朝から晩まで句会三昧が続くと、さすがに疲れが溜まってきます。 そんな時には、横着して布団の中や朝風呂、昼風呂で俳句を詠むことが多いです。 九州の能古島では、「湯船より小虫を掬ふ日永かな」という俳句が […]

3月の投句箱

「燕」 「夏潮」の稽古会を知多半島の師崎で行ったことがありました。海上タクシーで毎日違う島へ繰り出したり、いつになく賑やかな行程でした。漁港に翻っていた燕たちも印象に残っています。 「一刃の黒曜石の燕かな」という俳句にな […]

2月の投句箱

「若布」 浜松に住んでいた頃、三河湾に浮かぶ日間賀島に足を伸ばして海の幸を堪能したことがありました。 民宿で出された朝食が衝撃的で、思わず「どんぶりに盛られし若布島の朝」と五七五にしてしまいました。 「惜春」誌上で高田風 […]

1月の投句箱

「水仙」 昔、本井英先生のお宅にお邪魔して新年句会を行ったときに「だらしなく絡まるホース水仙花」という俳句を詠みました。 今にして思えば、もうちょっとマシな景が目に入ってきても良さそうなものです。 失礼な弟子で申し訳あり […]

12月の投句箱

「息白し」 大気が乾燥して冷え込むと、吐息が白く見える。 走ったり大声を出した時の豊かな白息が無性に懐かしいのは、コロナ禍の所為かも。 今回の選者 長谷川槙子(はせがわ まきこ) 1962年生まれ 都内女子校の国語科講師 […]